2022/10/13 14:13
毎年恒例となったアメリカのお茶の展示会、World Tea Expoに来ています。
今年で7回目の参加。見知った顔の皆さんに会うのが楽しみな、所謂、業界イベントです。
世界中から集まってくる茶業関係者とお茶の話で盛り上がる4日間です。
会場に足を踏み入れると垂れ幕に見知った顔が。
ジャーナリストでありお茶の研究家、米国のお茶の権威ジェームスノーウッド プラット氏です。
ワインにおいても権威である有名人。弊社のブログでも何度か取り上げさせていただきました。
氏のいるブースまでやってくると愛妻のバレリーさんと和やかな笑顔が。
「今年もよく日本から、来てくれたね!今年は見せなくちゃならないものがあるんだ!」
何かと思えばそれはノーウッド(親しい友人は皆ミドルネームで呼ぶ)の最新著作。
「注釈版 Romance of Tea」かの有名なユーカースのロマンスオブティーに現代の茶の
権威が注釈を付けたもの。私もその最終パラグラフが大好きで色々なところで引用しています。
ノーウッド氏曰く、
「この本は君がいなければ世にでることはなかった。だからどうしても直接お礼を言いたかったんだ!
ニューヨーク郊外のホテルでロマンスオブティの大切さを再認識させてくれたのは君なんだから!」
https://shohokuen.official.ec/blog/2022/10/12/115243
3年前の秋、共通の友人の結婚式にでかけ同じホテルに滞在したときに、お茶を飲みながら氏に岡倉天心の茶への造詣の深さを教えていただき、私がユーカースの茶への造詣の深さやユーカースが弊社を訪れたエピソードを紹介。
氏はそれがきっかけで、アメリカにおける氏の仕事の偉大な先人ユーカースの作品をもう一度掘り下げようと考えたとのこと。
それぞれがお互いの国の偉大な先人について語る。ましてや、こちらはヒヨッコ、相手は偉大な研究者。
そんな二人がお互いに刺激し合い、なんて表現は恐れ多いが、そんな出会いと再会、喜びを演出してくれた「茶」に感謝をした7度目のWorld Tea Expoとなりました。
サインには
「あなた達に会うのはいつも喜び。この本はあなたのインスピレーションの結果!」
と最高のお言葉を頂戴しました。
※2017年6月15日分再掲載