社長のブログ

2022/10/06 17:22

仕事納めとなった年末を、息子と二人で北九州を旅しています。長崎ではグラバー庭園が大きな印象を残しました。写真はグラバーの元に働き、後に独立したリンガー氏の家です。リンガーは上海から来日したイギリス人で、茶の鑑定技師。グラバー邸宅の裏には下の様な釜も残されています。幕末史においては女性の茶商、大浦慶の長崎における活躍が有名ですが、後にグラバーから独立したこのリンガーも日本の維新期における茶にとって重要な人物であったようです。


九州一円から茶を集めて貿易したそうですが、英分の説明を読みますと、ファイアリング、焙煎とありますので、荒茶を集め、焙煎することにより水分率を低くすることにより日持ちをよくして貿易した、ということでしょう。

歴史の中でも大きな役割を果たしたお茶。我々の先祖の残したその茶の偉大さを実感する旅となりました。

2013年度も皆様のご愛顧をいただき、無事一年を終えることができました。これも一重にお客様のお陰と松北園一同、心よりお礼申し上げます。本年度は「花音」という、新たな取り組みの品を発売させていただいた記念すべき年となりました。来る2014年も松北園一丸となって、世界中のお客様に美味しい宇治茶をお届けさせていただけるよう、勤めてまいります。健やかな新年をお迎え下さいませ。

2013年12月31日

松北園茶店
代表取締役社長 杉本 剛

※2013年12月31日分再掲載