社長のブログ

2022/10/06 15:46

年に数度、お客様にお茶の入れ方についてお話させていただく機会があります。昨日もそんな一日、JR大阪三越伊勢丹において二度のセミナーを開催させていただきました。

有料であるにも関わらず、熱心なお客様にお集まり頂き、どちらの回も非常に楽しいセミナーとなりました。ありがとうございました。

そんな機会があるたびにどういった趣向で進め、お客様にお楽しみただくか頭を悩めます。氷冷水出しの玉露を出せばお喜びいただけることはわかっているけれども、そもそも「お茶は甘ければそれでいいのか」いつもそのことを自問自答し続けています。私自身も含めて「正しい入れ方」なる表現を使ってしまいますが、そもそも正しい入れ方なんてものがあるのか。お茶は甘ければそれでよいのか。ではそのことへの問題提起として自分の使用している「良好な渋み」も結局はお客様を混乱させているのではないか、常にそんなことを考えています。

しかし、冷静に考えてみても、お茶が人々を引きつけてきたのは渋みと苦味、その成分の持つ爽やかさであったことは確かで、そのことに拘ったセミナーを今後も続けていきたいと改めて考えた一日となりました。

※2013年7月29日分再掲載