社長のブログ

2022/10/06 15:41

少し前になりますが、先週末の休みを利用して和束町を訪れました。本年5度目の和束訪問です。私は本来生産時期の産地を訪れることは極力少なくしています。生産時期の農家の方々の手を煩わせたくないことが一つ。そして、基本的に作り手と買い手はそれなりの緊張感を保つべきだと考えるからです。

しかし、本年はもうすでに5度目となってしまいました。春先からの天候不順が原因で製造がバラバラとなっています。品種の順番にも乱れはありますが、毎年市場に上場されてくる本来の「パターン」から外れ、不規則な上場が続いているからです。個別の畑やその時製造されている茶の品質を観るというよりは、畑を歩き、農家とお話をして全体のイメージ像をつかむことが主たる目的です。しかし、写真の覆い下の畑を観て安堵しました。この農家は初取引の煎茶から一貫して優秀な茶を上場してくれる農家。その畑を観れば、どんなに不順であっても、こんなすばらしいさみどりの二番茶を育てています。

そして、てん茶の生産者でいつも高品質な茶葉を上場される農家の畑まで来てその管理の行き届いた畑をみせていただき感動さえ覚えました。この斜度の茶畑で働くことを想像できるでしょうか?二番茶の煎茶、かぶせ茶の製造は大方が終了してここから先はてん茶がピークを迎えます。もう一息、頑張りたいと思います。

※2013年7月13日分再掲載