社長のブログ

2022/10/06 15:31

雨後の快晴となった本日、和束を訪れることにしました。いつもは車で行くのですが、余りの快晴にふと思い立ち、徒歩で訪れることに。降車駅となる加茂駅までは京都と奈良を結ぶJR奈良線に木幡駅から南へ。

木幡駅を出たのが9時過ぎ、素晴らしい快晴。因みに黄色のビルは今や木幡のランドマーク、アニメファンの聖地、京都アニメーションさんの社屋です。

途中、木津駅で乗り換えて関西線の加茂駅へ。駅を降りると前に明からに旧街道を思わせる道が続いています。

途中、通り筋にある新聞店の軒先にこんな張り紙が。ツバメが奥に巣を作っているのでしょうか。ほのぼのとした気持ちになって歩みを進めます。

加茂から和束に向かう途中で木津川を渡ります。宇治茶の産地はこの木津川と宇治川の沢筋に広がっています。今日向かう和束町も木津川の支流、和束川の谷に広がっているわけです。


加茂町の斜面に目をやると摘みとりをされているようです。

和束川に沿って歩むこと15分、和束に入って最初の集落「石寺地区」が見えてきました。この石寺はかぶせ系の茶を得意とする農家が多く、和束の中でも特に生産時期が早いのですが、今年は少し遅れ気味、まだ、被覆されている畑が多いですね。

そうして更に歩むこと15分、弊社が主力としている白栖(しらす)地区にやってきました。はるか遠くを見上げると、弊社の契約農家さんが摘み取り終わった茶畑がてっぺんに見えます。ここからこのてっぺんへの往復は流石に息が上がりましたが、素晴らしい風景と茶の香りを堪能することができました。ここまでで約120分。麓のコンビニエンスストアでおにぎりを昼食。午後はお世話になっている農家を3軒お邪魔しました。

ある場所で覆いの中を覗いてみるとご覧の通りの優しい芽が育っています。キラキラと輝いて宝石のようですね。玉露に揉む予定とのことでした。お邪魔したそれぞれのどの農家さんも、ようやく天候が安定して、品質もより充実、自信の表情をされていたことが印象に残った一日。

どのお家でもお話に夢中になって、写真が残っていません。これが唯一撮影した1枚。某農家で拝見した衝撃の香味を持つ茶の写真です。このことはまた今度記事にしたい思います。どの方も「えぇぇ、加茂から歩いてきたのですか!?」と言われたのですが、私の持つ活動量計は14000歩、13キロを示しているだけです。やはり徒歩で歩いてみると、車で移動していては目に見えない和束の表情を見せて頂いたように思います。充実した一日となりました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

※2013年5月12日分再掲載