社長のブログ

2022/10/06 14:31

コンセプトブレンド「緑のみぎり」の2013年新茶が登場しました。このブレンドを作った10年前はまだやぶきただけが優れた品種とされた時代。一部の茶商が「品種茶」なる言葉で品種に光をあてはじめた時代でした。

しかし、品種がやぶきたから他に変わったからといってそれは結局それだけのこと。それぞれの品種の「らしさ」にこだわろうとしたことがきっかけでした。しかし、やぶきた偏重の時代にあっては「なるべく特徴を消す茶作り」が中心。そこで考えたのがこのコンセプトブレンド「緑のみぎり」でした。

その目指したものは
「とにかく爽やかな香気をもつこと」
「やぶきた種と一線を画した特徴をもつこと」
「ミル芽に頼らない、しっかりとした香気を持つこと」
「モダンなサッパリとした、しかし旨みのある香味、しかも焙煎味でないこと」

という、「モダンでありながら流行の茶の対立軸の創造」でした。

様々な試行錯誤を繰り返しながら10年以上が経過して、今では国内のみならず海外にも固定のお客様を持つ松北園に欠かせないブレンドとなっています。

さて、今年の緑のみぎりはどうでしょうか。いつもより進捗の早い新茶にあって、さらに早い時期に仕入をしました。試行錯誤の連続であったこの十数年の緑のみぎりの中でも自信の持てる品質であると自負しております。是非、お試しください!本日より全国の三越伊勢丹グループの松北園ショップにて発売します。

※2013年4月20日分再掲載