社長のブログ

2022/10/06 11:08

本日第11回のてん茶の入札販売会が行われました。上場キロ数は16トンと終焉が見えてきました。弊社の落札は1500キロとまずまず。オクミドリの良品を仕入れさせていただきました。

会社に戻ると拝見場(茶の審査をする場所)に大量の玉露が。今では珍しい京都市産の手摘みが500キロ、宇治田原産のハサミが1200キロと並んでいます。どの生産家さんも大減産に泣かれた昨年とうって変わり、大豊作の本年。品質もよく、価格査定に悩みます。この2点が拝見台に並ぶと一番茶もほぼ終了。ここ一週間の入荷状況を見てみても玉露の荒茶だけでも手摘み、ハサミ併せて20トンを超えています。

20トンと言いますと、歩どまり70%としても仕上がりのお茶が14トン。100g詰めで14万袋ですから、毎年、そのお茶をお買い上げ頂き、お飲み頂いているのかと思うと、本当に頭の下がる思いです。

農家は少しでも高く売りたい。我々業者はより良い品質のものを少しでも安く買いたい。それは儲けたいというよりも、少しでも良価でお客様にお届けしたいから。でも、最後は作ってくれる人あってのお茶。お買い上げ頂き、お飲み頂く人あってのお茶。そして、数百年に渡ってそのお手伝いを続けていくための適正な価格。そんなことに思いを馳せながら、

「量はかなり多いけど、昨年と同値で」

そう言った時には、少し声が震えていたような気がします 笑
ありがとうございました。

※2012年6月12日分再掲載