社長のブログ

2022/10/06 10:46

本日午後、昨日仕入分のお茶の仕上がりを待って、弊社仕入チームが拝見場(審査室)に集まりました。ご予約頂いたお客様にお届けする宇治新茶秀印の合組みを決定するためです。候補となった仕上茶は6種類。6種と言いましてもそれぞれが20種類位の原料荒茶を使用しておりますので合計で120を超える荒茶の集合体ということになります。

市場や持ち込み農家の茶を拝見しながら、自社の「筋」に合ったお茶を見極めながら仕入をしてゆくわけです。価格で揃えたり、品種で揃えたり、農家で揃えたりそんな単純なものではありません。勿論、一定の傾向は出てきますが、それでも毎年振り返ってみるとターニングポイントとなった仕入やヒラメキがあるものです。

今年は4月末からの多雨とその後の高温で素晴らしい品質の茶が量産されています。しかし、これはひっくり返すと「大味」になったり逆に「きつい味」になる危険性を含んでいます。先週は特にそのことに気を使う日々が続きました。

さて、候補のお茶一点一点を審査し、それぞれの特徴を頭に描きながら、最終的な合組を決め、ブレンドを試してみます。「これはいい!」昨年のブレンドと比較して、今年の特徴を持ちつつも、同じ筋の香味になっていることを確かめます。一度でこの商品の合組が決定したのは何年ぶりのことでしょうか?宇治らしい高い香気、繊細な旨味にマイルドで良好な渋味。そうしていつまでも口の中に広がる余韻。ご期待下さい。(合組、袋詰め製造の工程に2日程度要しますので実際のお届けは週末から週明け以降となります)

続いて週末には同価格の「宇治新茶萌芽」100g2000円も出荷致します。是非お試し下さい!

※2012年5月8日分再掲載