社長のブログ

2022/10/05 17:58


表題のうたにもある様に、宇治川から川霧が発生する茶づくりには適した土地です。そう、農作物の大敵、晩霜から大切な新芽を守ってくれるのです。今年は春の訪れが遅かったものの、昨日から最高気温25度と大変温暖に晴れ渡り、晩霜の心配はありません。

愛犬との朝の散歩で、写真の様な光景に出合いました。朝霧が立ち込め、朝日がまるで夕焼けのようになり、何とも幻想的な風景です。冒頭の霧が発生するということは昼間と夜間の寒暖の差が大きいことの表れでもあります。昼間の温暖さは茶の健康な生育に貢献します。しかし、夜間の気温が高すぎると成長のスピードが速すぎて、新芽の硬葉化(こわばか)に繋がり、味の劣化に繋がります。

霧を発生させる気候は茶の新芽をじっくりと育て、高い香気と円やかな味を育む条件でもあると言えます。

※2012年4月24日分再掲載