６月に入り、梅雨空に覆われた宇治は、晴れ間が顔をのぞかせててもそれはあっという間にに垂れこめた雲に覆われ、天から雨を降らせます。一番茶の製造は一部のテン茶（抹茶の原料）を残すのみとなり、来週には２番茶の入札も始まると思います。

すっかりとブログの更新が止まってしまいました。ご承知の通り、福島原発事故の影響を受け関東地方の茶産地の荒茶から、暫定基準を超える放射性セシウムが検出され、日々報道され、梅雨空の雲の様にたれこめています。私どもとしましては、下のブログ記事にもあります通り、お客様にご使用いただく茶葉にご心配なきよう、期間、産地、茶種に分けて自主的に荒茶、仕上茶全量での放射性物質検査を行い、その全ての検査において「検出されず」との結果を得ております。また、同検査は今後も続けてまります。また、弊社は食の安全流通の国際スタンダードＩＳＯ２２０００基準による工場運営により、全取扱商品に厳格なトレーサビリティを確保しており、この検査プロセスを通過しない茶葉が弊社商品として流通することはございません。是非、ご安心くださいませ。

私どもはお客様に美味しく安心、安全なお茶をお届けすることが使命であり、このブログはその一助となるよう日々考え、記しております。よって、この場で特に政治的な発言をしないように律しております。が、本日は少しだけ、そのルールを逸脱したいと思います。

厚生労働省と農林水産省の綱引き、知事の政治能力の欠如とそのパフォーマンス、浅はかな知識で不安を掻き立てるだけのマスコミ、そういったものに翻弄されている産地農家、茶商の方達が再び美味しい日常のお茶を届けられますように祈り、願っております。また、お客様には是非、冷静な対応で我々業界を見守って頂きたいと、伏してお願い申し上げます。

杉本剛
松北園茶店
President & CEO