昨日ＪＡ全農京都茶市場において、第５回の入札販売会が行われました。上場数量は４８４１キロ。平均単価は７０６８円。やぶきたが増え、「さえみどり」と「めいりょく」は終盤となってきたと思います。それにしても、なかなか数量が増えませんが、芽伸びを待っている間に硬葉化がすすまないか心配なところです。弊社の落札は６１７キロでした。

早速、精選加工の上、既に持ち合わせている原料と合わせて審査しました。以前にも書きましたが弊社では、品質に関わる決定は社内で基準を設けた技量判定で合格した者の合議によってしか決定できません。そしてのその結果出た答えは「不可」。弊社の宇治新茶「萌芽」100ｇ＠２０００円には足りない、となりました。

私はこういう時には産地に入ることにしています。契約農家の１件を訪れ、数日後に商談する予定の荒茶を拝見しました。ここ２日の快晴の天気が良かったのでしょうか、素晴らしい品質です。そこで、翌日（つまり本日）商談予定の農家にも商談成立後、直ちに集荷に向かう旨を連絡して、本日の朝の持ち込み、商談を迎えました。

さて、そのお茶３点、色が冴え、ズシリと重く、いい香気を放っています。特にその内のやぶ北１点はのけ反るほどの旨味を持っています。単純に甘いのではありません。上品な円やかな渋味を合わせ持ち、深い印象を残してくれます。天候不順で難しい年に、これだけの品質を実現した農家さんの努力に思い切った単価を付けました。弊社仕入チームのメンバーは目を丸くしていましたが、努力賞です。さて、時間との戦いです。今日は雨とのことで現荷を持ってきていないとのこと、早速、私と仕入チームの社員で農家さんの工場まで引き取りに行き、とんぼ返りして、早速、精選加工しました。そして、他の原料と合わせて、再び合議にて品質鑑定を行います。全員一致で「合格」となりました。早速、袋詰めの上、全国に向けて出荷しました。
是非、お試しください。

宇治新茶萌芽　１００ｇ　２１００円
宇治新茶萌芽　　５０ｇ　１０５０円

販売店舗　　松北園本社ショップ、札幌三越、仙台三越、三越日本橋店
　　　　　　三越千葉店、三越銀座店、三越恵比寿店、新潟三越、
　　　　　　名古屋三越栄店、ＪＲ大阪三越伊勢丹、高松三越、
　　　　　　松山三越、広島三越