2022/09/15 14:27
松北園の所有する数か所の茶畑のうち、一番高い場所にある茶畑を「檜尾 ひのきお」と弊社では読んでいます。
読んで字の如く、木幡から遠くは愛宕山や西山の地を見渡す小高い丘陵の上にあります。
その畑の奥に鬱蒼とした山林が広がっているように見える一帯があります。ここは「松殿山荘」と呼ばれる広大な山荘です。
古くはおよそ900年前に時の関白藤原基房が松殿(まつどの)という別業を営み、大正7年に「松殿山荘茶道会(しょうでんさんそうちゃどうかい)」の流祖、高谷宗範(たかやそうはん)がこの地を買い求め十有余年の歳月をかけて一般的な小間の茶室のみならず、書院や広間からなる広大な茶の為の山荘と庭を建てられ、今日でも財団法人 松殿山荘茶道会として活動、保存維持にあたっておられます。
本日は、地元ということをお声掛けいただき、一般に公開されているお茶会に弊社社長と参加させていただいてまいりました。
本日は、地元ということをお声掛けいただき、一般に公開されているお茶会に弊社社長と参加させていただいてまいりました。
松殿山荘の詳しい内容については→http://www.shoudensansou.jp/
弊社の茶畑 檜尾に車を停めて「鬱蒼とした森」に足を進めます。そこは、、、、
美しい紅葉の広がる道となっています。50メートルをど進み、カーブを曲がると正面に山門が目に飛び込んできます。
その山門をくぐった中に広がる数々の茶室からなるその山荘と庭の素晴らしさについては是非上記茶道会様のホームページをご覧ください。伝統と復古、そしてモダンな意識が融合した大正の空気漂う、素晴らしい空間でした。そのお部屋からの眺めはご覧の通りで、表現する言葉も見つかりません。
お茶会の後、当代のご主人である平岡理事様に御庭をご案内いただきました。その中で流祖宗範の考えの中に茶道を復興しその精神を持って国家、アジアそして世界が栄えるようにと「茶道経国」の志を持っておられたと拝聴し、茶の世界の末端に身を置く者として大きく感銘致しました。展望閣から西山の地を望むと秋空が晴れ渡り、心洗われる一日となりました。
※2010年11月20日分再掲載