2022/09/12 12:02
連休中、市場での仕入と並行して、生産農家さんの弊社への直接持ち込み、そして産地へ出向いての直接買い付けなど、バタバタとした毎日となりました。平年でもそうですが、こういった天候不順な年は自分のイメージ、基準に合致するお茶を見つけるのが非常に難しく、自動車の走行距離も1週間ほどで1000キロ近くを走りました。
昨年か一昨年にNHKの番組で、買い付けに走り廻り、イマジネーションを働かせてブレンドを作り上げる静岡の茶商の話が放映されていましたが、あれは実は殆どの茶商の姿でもあるわけです。
我々、松北園が煎茶の信条とするのは「宇治らしい後に残る香気」「繊細な旨み」「円やかで心地よい渋味」です。その理想形をイメージしながら仕入を進めていくわけですが、これがなかなか思ったようにはいきません。爽やかなミル芽香(新芽の若い香)の静岡、覆いの効いた甘みの鹿児島、そういった銘茶との違いのあるお茶を目指しての試行錯誤の連続です。
そして昨日、早朝より弊社の仕入チームにより、約40種類の荒茶からなるブレンドを作り上げ、早速にブレンド、袋詰めを行い、全国のショップに向けて出荷しました。本日8日より日本全国の三越百貨店、松北園ショップにて販売致します(北海道は運送便の関係で9日より)。ご愛顧のほど、宜しくお願い致します。
※2010年5月8日分再掲載