社長のブログ

2022/09/08 17:45

土曜日の晩は晴れ渡り、その月夜をどれだけの茶業関係者が不安気に見上げたことか分かりません。日曜の朝は放射冷却で、氷点下近くまで気温がさがりました。場所によっては若干の晩霜もあったようですが、扇風機のお陰で何とか助かりました。生産農家の方は本当に苦労の絶えない年です。お客様にお届けする新茶の商品も3~5日の遅れで進んでおります。宇治新茶の登場も若干遅れ気味での進行を予想しております。お届けまでもしばらくお待ちください。


放射冷却のあった日は素晴らしい晴天となります。新茶とシーズンの重なるツツジは咲き乱れ、地元のボランティアの方々が整備している花壇には色んな花が満開です。

そんな昨日は、東京よりお客様があり、夜は京都ブライトンホテルのフレンチレストラン「Vis-a-Vis」滝本将博シェフの御料理を頂きました。手抜きのない、基本に忠実な御料理と、ある意味私の師であるお客様のウィットある会話に時の経過を忘れた4時間!の食事となりました。

これでもか!というデザート攻勢を閉めたのは「フレッシュハーブティ」。私自身は茶を商う者として「Camellia Sinensis カメリアシネンシス 茶の学名」を原料に含まない茶はあまり口にしませんが、ここまで素材本位のことをされると、まるでどこかプロバンス辺りのレストランにでもいるような錯覚を覚えました。

そしてこのレストランの素晴らしさは若きウェイター達。我々の投げかける質問に答える姿勢は「いかに日々食と向き合い、マニュアル通りでない、自分の言葉で誠実に返そうとしていること」が伝わってくるすばらしきもの。これはやはり滝本シェフのプロフェッショナルとして姿勢が浸透しているからでしょう。非常に学ぶべきものが多い夜となりました。


※2010年4月26日分再掲載