社長のブログ

2022/09/08 17:16


本日、所用があって京都府茶業会議所の宇治茶会館に立ち寄ると、一階のピロティーにて宇治茶手もみ競技会が行われていました。知り合いの農家さんがたくさんいたので、しばし立ち寄ってお話をしながら見学していました。

手もみ技術とは「伝統の継承」と言われますが、現在のお茶の揉みの機械はどれも手もみの技術「宇治茶製法」を機械化したに過ぎません。よって手もみを学ぶことは伝統の継承でも何でもなく「製茶の心」を学ぶことに他なりません。よって宇治では年配の方が伝統の披露として実践されるよりも、若手の茶生産家が鍛錬し、それに我々茶業者が時々加わるといったことが行われています。本日も9台の焙炉台(ほいろだい)にそれぞれ3名の9チームが参加して競技が行われていました。その間を年配の名人が巡回して指導されている姿が印象的でした。


※2010年3月3日分再掲載