社長のブログ

2022/09/08 16:29

松北園の茶畑を順次秋整枝(あきせいし)を行いました。お茶は一定の温度で新芽が伸びるので、その性質を利用して1年間に複数回の摘採を行うわけですが、弊社の茶畑を含めて宇治市内の茶畑は1年に1度しか摘採を行いません。つまり、1番茶を採った後は、いわゆる2番茶となる芽が伸びるわけですが、それはひたすら太陽の光を浴び、根から養分を吸収して、来年度に向けて体力を蓄えていくわけです。ですから、宇治の玉露や抹茶が旨みの富むし、値段も高くなります。

さて、そして秋のこの時期には、もう新芽が新たに伸びてくることがないので、それらの新芽をばっさりと刈り落として、茶畑の摘採面を整え、来年度の新茶シーズンに向けて備えます。それが「秋整枝」です。それを通常の製茶法で揉み込めば「秋製番茶」となるわけですが、最近はさらにそれを煎茶風に精選加工して低価格の煎茶として販売されています。

※2009年10月30日分再掲載