社長のブログ

2022/09/08 15:46

昨日、第五十八回の宇治茶まつりが行われました。この祭は毎年10月の第一土曜日に宇治の興聖寺にて、栄西禅師、明恵上人、千利休居士を始めとする宇治茶の先人に感謝するため、建仁寺管長立会いの下、茶業青年団の奉仕者による「口切の儀」のあと、表千家、裏千家交代(本年度は表千家、堀内宗匠様)で仏前に献茶をするという儀式です。本年は三年前に私が口切奉仕者を勤めさせて頂いたときに、介添をしてくれた中林和夫さんが口切をされました。

この口切のご奉仕は地元宇治の茶業青年団三団(宇治、小倉、東宇治)がもちまわりで担当していますが、私のいる東宇治では口切奉仕者が介添者を指名、お願いすることで三年後の口切奉仕者を決めるという形をとっています。古くから脈々と続いてきた茶業界の知恵とでも申しましょうか、私は現代っ子を自認していますが、案外、こういった業界の風土が気に入っています。

※2009年10月5日分再掲載