2022/09/08 15:34
個人的に通っているフィットネスクラブの会員さんが本を出版されました。
「龍馬の如く」という坂本龍馬の82の言葉を著者でコンサルタントの茶谷清志さんが、自らの豊富な人生経験を交えて元気を失くした日本人に向けて語りかけておられます。
いつもケラケラと笑い、しかし人一倍自らを追い込んで、「年齢不詳な人だなぁ」と思っていたけれど、この書を読んでそのあたりの疑問が一挙に氷解しました。
さて、そんな82の法則の中にこんな素敵な一文がありました。
美
花の
美しさを知りたいのなら
……何の知識もいらんぜよ
そして龍馬のこの言葉について筆者はこう語りかけます。
「花の美しさは、素直にありのままを見た時に感じられます。花の美しさを感じるのに知識はいらないのです。(中略)美しさとは、心で感じるものです。(中略)素直な「心の目」でみるようにしましょう。
さて、ここで改めて茶について考えてみました。
「花の美しさ」を「茶の美味しさ」に置き換えてみると、心に響きます。
私がお客様にお茶をお届けする時、それはプロフェッショナルとして当然フィルターを通して「お客様にお届けするに値する」と判断したお茶を選定しているわけですが、その前にやはり何よりも「自分の心に響くようなお茶」を大切にしたいと考えております。松北園のお茶にはあまり「これにこだわりました」という修飾がついておりません。それは
龍馬のこんな心に通ずるところがある
かと思います。