社長のブログ

2022/09/06 15:21

お茶屋の重要な仕事に「合組み」(ごうぐみ)があります。
ブレンド作業です。一般にブレンドというと混ぜものというイメージがあってよくないようですが、味を安定させるという意味で非常に重要な作業です。ことの是非を議論する気はありませんが、同じお茶屋として「単品もの」を売りにするお茶屋さんは信用できないですね。例えば「どこそこの工場の単品もの」といっても、それは単に工場が同一なだけで、使用されている生芽が他の農家からの原料であることはよくあること。また、ある1件の農家の単独の原料であっても、加工段階で数バッチのものが一つになっているのが普通です。単品であることにはあまり意味がないのです。

さて、味を決定するするのはいつも気をつかうものですが、本日はその中でもg@2000の宇治新茶のブレンド日。先週末からある程度のイメージは出来つつあったものの、何かひとつしっくり来ない。今年のお茶は無難で安心できるものの何か物足りない。

そこで昨日の日曜日は休日を返上して某所へ。この地域はコクのある茶葉を特徴とする地域。独特の香気は火入れ(焙煎)で処理してやる必要はあるが、コクはパンチを加えてくれるはず。自家用車に積み込んで持ち帰った茶葉を朝から加工。ポイントとなる火入れに苦心しました。

最終的に松北園にいる3人のブレンダーで候補となっている原料茶を吟味して合組比率を決定。昨年の同ブレンドと比較して、最終決定しました。

お客様の反応が出るまで不安です。


※2007年5月7日分再掲載